報告書

平成19621

報告者:佐藤祐希

計画名:電子書籍プロジェクト

メンバ:末廣一美(リーダー)、佐藤祐希、佐藤毅、山田雄大()

開催日:平成19621

 

1. はじめに

今回は、電子書籍で使われているファイル形式とその専用ビューアについて報告する。

 

2.今回の報告

 1)電子書籍で使われているファイル形式の種類[1]

 1-1) PDF形式

PDFPortable Document Format)はアドビシステムズ社が開発した電子書類の形式である。画像データなどを元のサイズの10分の1以下に小さくすることができる。

PDF形式の書籍を見るためにはAdobe Reader が必要となる。

1-2) XMDF形式

専用Readerソフト「ブンコビューア」(シャープ株式会社)を使って読む形式で、拡張子は.zbfである。XMDF形式の書籍は、パソコンだけでなくPDA(携帯端末)でも読むことができる。しかし、XMDF形式は、Macintoshには対応してない。

1-3) .book形式

電子書籍の形式のひとつで、文字中心のコンテンツに多く採用されている。専用の閲覧ソフト「T-Time」(株式会社ボイジャー)を使って読む形式で、拡張子は.bookである。

 

 2) 専用ビューアの種類 [2]

 2-1) ブンコビューワー

 XMDF形式の電子書籍を閲覧できるビューワーであり、XMDF形式の電子書籍は主にシャープ(株)が運営している。本ソフトは、文章を縦書きや横書きで表示できるほか、文章を写真や挿絵などの画像と重ならないように表示させる機能もあるため、どのプラットフォームでも快適な読書が可能である。また、パソコン上で購入した電子書籍を、メモリーカードやクレイドル経由でコピーしてPDA(個人用の携帯情報端末)上で読書することや、PDAでインターネットに接続して直接電子書籍を購入することもできる。

 2-3) T-Time ビューア

 専用の形式変換ツールを安価で購入でき、個人での自費出版などに利用できる電子書籍用フォーマットのTTZ形式と、出版社向けに著作権保護の機能を備えるドットブック形式を表示できるビューワーである。「T-Time ビューワー」では、縦書き、横書きのほか、行間や段組などを自由に指定して、見やすい形でページを表示させることが可能である。

 

3.用語の補足説明

 1) PDAとは[3]

 手のひらに収まるくらいの大きさの電子機器で、パソコンのもつ機能のうちいくつかを実装したものである。液晶表示装置や外部との接続端子を搭載し、電池や専用バッテリーで駆動する。

 

 2) クレイドルとは [4]

Palmなどの携帯情報端末に付属する、スタンド型の拡張機器である。本体を載せるだけで接続することができ、パソコンとケーブルで接続してデータを同期させることや、本体を充電するのに使われる。シリアルポートが用意されていることが多く、これを介して携帯端末にキーボードやモデムなどの周辺機器を接続することができる。

 

 3) プラットフォームとは [5]

  アプリケーションソフトを動作させる際の基盤となるOSの種類や環境、設定などのことである。アプリケーションソフトにせよOSにせよ、対応しているプラットフォームはあらかじめ決まっており、それ以外のプラットフォームでは動作しない。

複数のプラットフォームに対応したソフトウェアを「マルチプラットフォーム」と言う。

 

 

[参考文献]

[1] http://bookweb.kinokuniya.co.jp/bookweb/pl_ft.htm#19

[2] http://www.forest.impress.co.jp/article/2003/09/11/denshisyoseki.html

[3] http://e-words.jp/w/PDA.html

[4] http://e-words.jp/w/E382AFE383ACE382A4E38389E383AB.html

[5] http://e-words.jp/w/E38397E383A9E38383E38388E38395E382A9E383BCE383A0.html