鳥人間同好会の活動報告1999
■鳥人間同好会の活動報告1999
鳥人間同好会 顧問 長島眞矢 教授
顧問 關 幸 技術員
主務 高月 哲
鳥人間コンテスト
鳥人間コンテストとは、毎年7月に行われる自主製作の有人飛行機を飛ばし、その飛距離を競い合う大会です。この大会は、1999年度で23回を数え、現在では、滑空機、人力プロペラ機、チャレンジの3部門にわかれて、それぞれ競い合っています。大会に出場するには、1次選考として書類選考にとおらなければいけません。我々は今年4年ぶりにこの書類審査にパスし、大会への出場権を得ました。
鳥人間同好会
我々のクラブは、1994年、当時の先輩方によって結成されました。大学としての出場はそれまでに卒業研究として3度ほどあったのですが、クラブとしての出場を目指したのはこのときが初めてでした。その後、今年度を含めて2回、出場を果たしています。
1999年度の活動
我々は現在、40名弱の部員で活動しています。今年度は、クラブとして2度目の出場を果たし、飛行距離107.62メートルの記録で6位に入賞しました。この機体は昨年度の後期から設計をし、部員一丸となり、約4ヶ月をかけて製作されました。特徴としては、主翼断面を変更、それまでのSYM-1Cというものから、FX-63-137というものに変更した点です。この翼断面の製作はとても難しく、多くの問題もありましたが、主翼製作班の努力により、他チームからも高い評価を頂けるほど立派なものになりました。また、胴体においては、パイロットの安全確保と機体の軽量化という両面を確保することに大変苦労しました。またここでは、水平尾翼が動翼となっているため、操縦系統における尾翼製作班との調整も欠かすことはできませんでした。そして、尾翼においても、最も安定のとりにくい垂直尾翼をどのように固定するか、多くの検討をしました。これらのことをひとつひとつ解決していった結果が、今回の記録に結びついたと思っています。その裏では、多くの先生方やOBの方々から頂いた御助言等も大きな参考として生かされています。
現在、私たちは2000年度の第24回大会に向けて、新しい機体の製作に取りかかっています。次回は、今年の記録を確実に伸ばすつもりです。そのためにも、まだまだ未熟な私達ではありますが、今後ともご協力をお願いいたします。
過去の日本文理大学出場記録
●1982年 第6回
パイロット 高沢 宗治 記録21.97m
●1983年 第7回
パイロット 岩崎 有彦 記録72.43m
●1984年 第8回
パイロット 三次 秀和 記録19.17m
●1995年 第19回
パイロット 佐藤 裕一 記録12.49m
●1999年 第23回
パイロット 齋藤 敬 記録107.62m
(1999.12.20)