建築設計演習2(2年)


◆目的または到達目標◆
 二世帯住居や学校など、その平面構成や空間構成において、そこで展開される生活行為の内容や機能構成、運営方式など前提条件に対する充分な理解が必要な設計課題の演習を行います。そのことにより、建築設計演習1で培われた建築設計の基本的知識と基礎的能力の充実をはかることを目的とします。具体的には、敷地の充分な読みとりと効果的な配置計画、機能的な平面計画、合理的な構造計画、明確に意図され秩序づけられた空間構成、適切な図面表現などに関する諸能力を習得するよう指導します。また、二世帯住宅では、家族、特に三世代が共に住む家族の生活の在り方など、また学校では、未来を担う子どもたちの教育の在り方など、その前提条件を理解し、新たな未来像を提案する能力の啓発もはかります。
 20人以下の小グループに分け、各課題ごとに割り当てられた担当指導教員による原則として1対1のエスキスチェックが演習指導の中心となります。教員との指導的対話の中で、自分の課題を見いだし、個性的な能力を磨いていくことが望まれます。また、課題提出後、デザイン系全教員と学生で講評会を行います。講評会では、各自の模型と図面が展示され、学生の口答によるプレゼンテーションの後、全員で質疑応答と討論会が行われます。全出席学生に発言権があることから、学生のプレゼンテーション能力とともに、学生自身の発言力が試され、磨かれる場となります。