非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
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形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「ハカマ」 玉置順アトリエ AXIS 11・12/1999 |
背景情報・予備知識 | アコーディオンカーテンについて | 間仕切りの道具 | 「ハカマ」 玉置順アトリエ 住宅特集04/1997 |
設計条件 | 周辺環境 | 神社の参道 | |||||
いじらしさ、いじましさを感じる | 建築の描写・説明 | 外観 | 白いかたまり | 白いかたまりはその存在を周囲へしらしめ、神社という空気をより決定づけられる。 | かたまり、存在 | |||||||
建築の描写・説明 | 家中の間仕切りがカーテンの家 | 家中の間仕切りが、ドアやふすまではなく、カーテンになっている住宅 | 間仕切り、ドア、ふすま、カーテン | 神社の存在を知らしめる | 空気 | |||||||
設計条件 | 敷地、周辺環境 | 神社の参道 | 空間記述 | 空間に開口が堀抜かれている | 天井高5mのその空間めがけていくつかの大きな開口が掘り抜かれた。 | 天井高、空間、開口 | ||||||
建築の描写・説明 | 外観 | 真っ白な矩形の住宅 | 真っ白な矩形の住宅。 | 矩形、住宅 | 開口部 | 厚い壁にある深い窓 | 厚い壁にとられた深い窓。それはかたまりをより強化した。 | 深い窓 | ||||
分厚い壁 | 分厚い壁。 | 壁 | かたまりを構成する表面について | 材質は外は漆喰、内はクロス | 外も内も、厚みのない表面への置換。 | 表面、置換 | ||||||
厚い壁のモダニズム住宅といった趣き | 土蔵の壁を持ったモダニズム住宅といった趣だろうか。 | 土蔵、壁、モダニズム、住宅 | 材質は外は漆喰、内はクロス。 | 材質、漆喰、クロス | ||||||||
玄関→居間 | 玄関からすぐ居間 | 玄関からいきなり居間になっている | 玄関、居間 | 厚い壁だった部分が部屋になる | むしろこの操作により、空間を囲む厚い壁だった部分が狭いながらも部屋になる。 | 空間、壁、部屋 | ||||||
居間 | 吹抜け | 吹抜けを持つ居間が、別世界になっていたのだ。 | 吹抜け | 間仕切り | クロス(カーテン) | 中央の空間とその部屋の間仕切りは表面材のクロス一枚のみである。 | 空間、部屋、間仕切り、表面材、クロス | |||||
カーテン | 高さ約5mの天井から、柔らかなドレープを持った生成なりのカーテンが降りてきている。それも、ほぼ360度で壁は見えない。 | 天井、ドレープ、カーテン | カーテンの間仕切り | 一室空間。それを優しく間仕切るカーテン。 | 一室空間、間仕切る、 | |||||||
カーテンが壁だ。 | カーテン、壁 | 自由な開閉運動 | ||||||||||
といっても、アコーディオン・カーテンの質感とは対極だろう。優しく抱かれているような、それでいて、こちらの体が軽くなるような気配。 | アコーディオン・カーテン | 一室空間 | いくつかの壁と扉以外は一室空間 | 幾つかの壁と扉はあるものの、いつしか建物はひとつの大きな部屋になっていた。 | 壁、扉 | |||||||
窓 | 青空が見える | 南側の高い窓からは、青空が見えた。 | 窓 | カーテンを閉じる | かたまりの存在を誇示する | |||||||
1階 | キッチン、ダイニング、寝室、子供部屋、浴室、玄関 | この吹抜けを持った居間の周囲を、1階ならキッチン、ダイニング、寝室、子供部屋、玄関、浴室が取り囲んでいる。 | 吹抜け、居間、1階、キッチン、ダイニング、寝室、子供部屋、玄関、浴室 | 子供室 | 音も空気もにおいも通す、あまりにもゆるやかなプライバシー | 子供室。カーテンだけで間仕切られたスペース。音も空気もにおいも通す。 | 子供室、カーテン、スペース、音、空気 | |||||
2階 | ほぼ同じ構成 | 2階もほぼ同じ構成 | 2階 | 現代社会の認識・批判 | 個室群住居への批判 | ひきこもりがちになる現代の子供 | ||||||
カーテン、仕切り | カーテンによる仕切り | 居室が吹抜けの居間とカーテンでゆるやかに仕切られているのだ。 | 居室、吹抜けの居間、カーテン | 鍵のかかる扉の対極にある家 | ||||||||
現代社会の認識・批判 | なぜカーテンか | 建築家の理論 | 表面性への意識がやがてカーテンという表現に結びついた | 表面性、カーテン | 建築家の思考 -設計コンセプト |
「家庭」を保つゆるやかな仕切り | 家族のつながりを正常に保つカーテンという仕切り | 緩やかなカーテンという仕切りは、この家族のつながりを正常な状態で持続させ得るだろう。「家庭」だ。 | カーテン、仕切り、家族、家庭 | |||
現実的な効果 | いくら視覚的に遮断されても、音も匂いも筒抜けになる。 | 視覚的、音、匂い | 建築の描写・説明 | ローコスト | 壁・扉が不要になる | |||||||
現代住居への疑問 | 現代の住宅には反する | 極端なまでに個室、あるいはプライバシーを求めてきた現代の住居の流れには反している。 | 個室、プライバシー、、現代、住居 | 仕上げ | 新漆喰という外壁 | |||||||
施主についての記述 | プライバシー | 「閉じこもり」を極限とするプライバシーの有り様には疑問を感じていたのだ。 | ||||||||||
建築の描写・説明 | 空間構成 | 仕切るだけでない、連続性を生かすカーテン | 仕切るためだけのカーテンではなく、空間の連続性を生かしつつ、やさしく包み込む感覚のカーテンが生まれた。 | 仕切る、カーテン、空間、連続性 | ||||||||
建築の評価 | 成功の理由 | 設計者の理論、施主の考え方、相互理解 | ||||||||||
現代の家族像に対する、普遍性のある提案 | 緩やかなプライバシー | この住宅のもつゆるやかなプライバシーという発想は、現代の家族像に対する明確で普遍性のある1つの提案 | ゆるやかな、プライバシー | |||||||||
現代の家族像に対する提案 | 家族、現代、普遍性 | |||||||||||
カーテンの浮遊感 | 家が住む人に与える影響の大きさ |