非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
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形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「Y-HOUSE」 妹島和世 編集企画/『アンチLDK宣言』 1998夏、vol.10 CASA Brutus |
建築家の思考 -設計コンセプト |
動線のためのスペースのない家 | 性質の異なるスペースが直接的に関わる | 「Y-HOUSE」では、平面から動線そのもの、諸室をつなぐためのスペースが消え、それは異なる諸室の関係のなかに含み込まれ、性質の異なるスペースを主従関係なく直接的にかかわらせ、そのかかわり方において、固有の生活あるいは体験を可能にしようと試みた、と妹島はいう。 | Y-HOUSE、平面、動線、スペース、生活 | 「Y-HOUSE」 妹島和世 住宅特集 05/1995 |
設計条件 | 周辺環境 | 住宅街 | |||
建築の描写・説明 | 配置、庭 | 屋外空間にすべての部屋が関わる | 建物は、敷地中央に配置され、両サイドに庭=屋外空間をつくり、すべての部屋はこの2つの屋外空間とかかわる。 | 建物、敷地、庭、屋外、空間 | 気候 | |||||||
1階 | プライベートな部屋 | 1階は寝室、浴室、子ども室といったプライベートな部屋を設け、 | 1階、寝室、浴室、子供室、プライベート、部屋 | 建築の描写・説明 | 配置計画 | 隣地との間隔、通風 | 建物は矩形の敷地のほぼ中央に配置され、両サイドにおのおの大きなテラスが取られている。 | 建物、配置、テラス | ||||
リビング(2階) | ワンルーム | 2階はリビング、大きなワンルームとしても使える空間だ。 | ワンルーム、空間、2階、リビング | 1階 | プライベートな部屋、テラスに向かって開放 | 1階は寝室、浴室と言ったプライベートな部屋であり、廊下を省き各室を並列させることで、おのおのの部屋を両サイドのテラスに対して均等に開放している。 | 1階、寝室、浴室、廊下、各室、部屋、テラス、開放 | |||||
ゲストルーム | 浮かぶ | このリビングの吹き抜けのなかにゲストルームを浮かばせている。 | 吹き抜け、ゲストルーム | 2階(リビング、ゲストルーム) | 浮かぶゲストルーム | 2階は大きなリビングスペースであり、吹き抜けの中にゲストルームとしての和室を浮かばせている。 | 2階、リビングスペース、吹き抜け、ゲストルーム、和室 | |||||
リビング | 開放感がある | 両サイドは全面ガラス、2階の約4.5mの天井高のあるリビングは光があふれ、外部にいるような開放感がある。 | ガラス、天井高、リビング、光、開放感 | 2階(バルコニー、化粧室) | テラスとの関係を断ち切らない | 上階においても両サイドを全面的に開放することでテラスの木々を視覚的に楽しみ、バルコニー、化粧室をリビングスペースから飛び出させることで、テラスの床レベルから離れたところでの生活においてもテラスとの関係を断ち切らないものにしている。 | 開放、テラス、バルコニー、化粧室、リビングスペース、テラス、床レベル | |||||
プライバシー | プライバシーの確保 | そして、両サイドの木々がプライバシーを確保している。 | プライバシー | 構造 | ヴォイドラーメン構造 | 私たちは構造形式としてヴォイドラーメン構造を選択したが、それはこの構造がテラスに面する両サイドを完全にフリーな状態にできること、リビングスペースを大きなワンルームとして得ることが可能だったからである。 | 構造形式、ヴォイドラーメン構造、テラス、リビングスペース、ワンルーム | |||||
間仕切り | カーテンの仕切り | 2階のリビングには、2層分の長いカーテンが天井から下がり、開口部に平行に直線的に取り付けるのではなく、中央で弧を描くようにレールが敷かれ、空間をやわらかく仕切っている。 | リビング、カーテン、空間、やわらかく、仕切る | テラス | テラスに関われる平面 | このように各室はさまざまな機能上の要求に対応しつつも、最終的にはいたるところで両サイドのテラスに関わることのできる平面がつくり出されている。 | 各室、機能、サイド、テラス、平面 | |||||
光のコントロール | 光をコントロールして、人をやさしく包み込むスペースとなる。 | 光、コントロール、包み込む、スペース | 建築家の思考 -住宅設計論 |
建築の主旨 | 開放的な生活 | わたしたちは、ここでは、都市の中ではあっても屋外までも踏み込んだ開放的な生活が楽しめる住宅を目指している。 | 都市、屋外、開放的、生活、住宅 | |||||
半透明のパーティション | また、キッチンとダイニングの前には、光を通して視線をやわらかくカットする半透明のパーティションが付けられている。 | ダイニング、光、視線、半透明、パーティション、 | ||||||||||
部屋の割り方のバリエーション | これは、ポリカーボネイトの折戸で、キッチンだけを仕切ることもできれば、二重に仕切ってキッチンとダイニング、リビングを使い分けることもできる。 | 折戸、仕切る、 | ||||||||||
仕切り方 | つまり、K+DL、KD+L、K+D+Lといった、使い分けができ、カーテンの仕切りと組み合わせると、さらに空間のバリエーションは増える。 | 空間、バリエーション | ||||||||||
もちろん、これらの仕切りを取り払えば、ワンルームとなり、リビングホールとして、フォーマルな空間としても使える。 | 仕切り、ワンルーム、リビングホール | |||||||||||
建築の評価 | LDKを解体し、使う人の側から再構築 | 使う人の行為から建築を考える | 「建築を使う人の行為から考えてきた」という妹島は、従来のLDKを一度解体し、そこで繰りひろげられる生活の側からLDKを再構築している。 | 建築、使う人、行為、LDK、再構築、生活 |