非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
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形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「9スクウェア・グリッド・ハウス」 坂茂 編集企画/ 『アンチLDK宣言』 CASA Brutus vol.10, 1998 |
背景情報・予備知識 | 「9スクウェアグリッド」の説明 | 正方形9分割 | 正方形を縦横3分割すると、中央に囲われた正方形ができる。 | 正方形、、縦横3分割 | 「9スクウェア・グリッド・ハウス」坂茂 住宅特集 05/1998 |
背景情報・予備知識 | スチールハウス構法の紹介 | 家具を主体構造として使うプレファブ工法システム | スチール材とスチールハウス構法 | スチール材、スチールハウス | |
パズル的面白さ | 「家具の家」 | 家具を住宅の主体構造として使うプレファブ工法「家具の家」 | 「スチールハウス」、家具、家、主体構造、プレファブ工法 | |||||||||
建築家の思考 -設計コンセプト |
9スクウェアグリッドを使った家 | 住宅で実現 | 「常に中間にグリッドができる最小のグリッドの組み合わせを、住宅で実現してみたかった」 | 最小のグリッド、住宅 | スチール材 | 木製フレームに替わって今回はスチール材で構成 | スチール材 | |||||
LDKではない | そして、そこにはLDKという機能(用途)で仕切る発想はない。 | LDK、機能 | スチールハウスの問題点 | 施工、騒音など | ||||||||
建築の描写・説明 | 平面 | 正方形が9つ並んだプラン | 10.35m×10.35mの正方形を9分割、一辺約3.5mの正方形が9つ並んだプラン。 | 正方形、プラン | 「家具の家」の長所 | 構造上のメリット | 側面壁も(構造に)カウントすることができる。 | 構造 | ||||
壁、床 | ワードローブを兼ねた壁 | 大理石の床の左右にワードローブを兼ねた壁を立ち上げ、 | ワードローブ、壁、床 | 家具の軽量化 | 家具自体を軽量化でき、 | 家具、軽量化 | ||||||
屋根 | フラットな屋根 | その上にフラットな屋根を載せた、いたってシンプルな構成だ。 | フラット、屋根、シンプル、構成 | 施工しやすい | 施工現場での組み立てが簡単で騒音の心配もない | 施工現場、組み立て | ||||||
建築家の思考 -設計コンセプト |
ユニバーサル・スペース | ミース・ファン・デル・ローエのユニバーサル・スペース | ミース・ファン・デル・ローエの「時により可変するユニバーサル・スペース」の概念がもとになっている。 | ミース、可変、ユニバーサルスペース | 結露しにくい | 断熱用発泡ウレタンの充填が家具製作時にでき、部材の結露を防ぐことができる。 | 断熱用発泡ウレタン、結露 | |||||
1つの天井の下にニュートラルな環境がある | 「ユニバーサル・スペースのようにひとつの天井の下にニュートラルな室内環境をつくりだすのではなく、 | ニュートラルな室内環境 | 施工しやすい | 10.35mの2列の家具壁間のスパンも、「スチールハウス」梁部材・・・を柄って大きなスパンが取れ、しかも集成材やTJIよりも軽々と人の手で建方ができた。 | スパン | |||||||
ユニバーサル・フロア | 床のみを共有、見渡せるような機能の配置 | 床のみを共有する”ユニバーサル・フロア”として、様々な機能(キッチン、ダイニング、浴室、トイレ、ベッドなど)が見渡せるように配置し、 | 床のみを共有、ユニバーサル・フロア、機能 | 建築の描写・説明 | 空間構成 | 家具による構成 | 空間としては、・・・家具による平行な「2枚の壁」の構成である。 | 空間、家具、二枚の壁 | ||||
建築の描写・説明 | 閉鎖・開放性のコントロール | 時にしたがって、ガラス戸や可動式壁のさまざまな組み合わせにより、屋外、反屋外、屋内の閉鎖・開放性がコントロールできる」 | ガラス戸、可動式壁、組み合わせ、閉鎖、開放、コントロール | 建築家の思考 -設計コンセプト |
ユニバーサル・フロア | ひとつの平面に散在している | 「2枚の壁」の間にできた空間は、・・・「ユニバーサル・フロア」の考え方を使い、住宅の中のすべての要素−キッチン、バス・トイレ、家具、ベッドなどがひとつのユニバーサルな平面に散在している。 | ユニバーサル・フロア、住宅、キッチン、バス・トイレ、家具、要素、平面、散在 | ||||
機能 | 二人用の最低限の生活機能 | 二人で生活するための必要最小限の機能 | 最小限、機能 | 建築の描写・説明 | 空間の分割 | ミースとの違い、引き戸による可変 | ミースのように不動のコアや家具・・・によって一見流動的な空間の中に見えない壁をつくるようなことはせず全体の10.35m×10.35mの正方形の空間は、9スクウェア・グリッドを引き戸によって分割している。 | コア、家具、見えない壁、正方形、空間、9スクウェア・グリッド、引き戸 | ||||
可動壁、ガラス戸 | ワンルームにもなる | 可動壁によってこの空間を9つに仕切ることはできるが、ガラス戸と可動式壁は壁の外に引き出せるようになっているので約125uの空間はまったくのワンルームとしても使える | 可動壁、仕切る、ガラス戸、可動壁、ワンルーム | 空間構成 | 引き戸によるさまざまな分割 | 引き戸は季節や機会に応じて様々な分割が可能で、さらに南・北面のガラス引き戸を開放すれば、内外の空間は物理的にも連続していく。 | 引き戸、分割、内外、空間、連続 | |||||
建築の評価 | 日本の伝統住宅との比較 | 日本の伝統住宅との比較 | 日本の伝統住宅は、・・・畳の部屋を田の字型に配置したプランが多く、機能をもたない多目的空間は、フレキシブルであった。 | 日本、伝統住宅、田の字型、多目的空間、フレキシブル | 施主についての記述 | 住まい方 | 創造的なカップルとの出会いによって完成 | |||||
しきりとユニバーサル・スペースの融合 | この住宅には、日本の伝統住宅の「しきり」とミースの「ユニバーサル・スペースが融合している。 | |||||||||||
向井周太郎『ふすま』の引用 | 空間の状況 | 「襖という間仕切りの種類や位相の変化による空間のひだやその重層性は、おそらくさまざまな空間の状況をつくりだす動詞的な現象と結びついているのではないでしょうか」 | 襖、間仕切り、位相、空間、ひだ、重層性、状況、動詞的、 | |||||||||
この住宅も、いろいろな生活シーンにあわせて、襖のような可動式壁によって、空間状況をつくりだしている。 | 空間的状況 | |||||||||||
建築の描写・説明 | 空間構成 | 内と外の連続 | 坂は内と外との境界を曖昧にして庭と住居を連続させた。 | 内と外、境界、曖昧、連続 | ||||||||
可変する空間 | そして、内外が相互浸透し、ユニバーサルな目に見えないグリッドは襖(可動壁)となり、季節、一日の時間、出来事の場面などによって可変する装置となった。 | 相互浸透、グリッド、襖、可動壁、可変、装置 |