非建築雑誌の記述 | 建築雑誌の記述 | |||||||||||
表示 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | 表記 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | |||||
形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「ダブル・ルーフの家」 坂茂建築設計 記事タイトル 『半屋外空間の効いたダブル・ルーフの家』 編集企画 CASA Brutus 春夏/1995 |
設計条件 | 周辺環境 | 山の急斜面 | 「ダブルルーフの家」 坂茂 住宅特集 10/1993 |
設計条件 | 周辺環境 | 急斜面 | |||||
建築の描写・説明 | 白とグレーの家 | 設計のプロセス | 平面決定 | 基礎工事を抑えるための細長い平面 | 予算上の制約により、基礎工事費を最小限に抑えるため、道路脇に道路に沿って5m×18mの細長い平面とした。 | 細長い、平面 | ||||||
設計条件 | 山中湖 | 構造設計 | 積雪荷重による屋根架構の制限 | これまで積雪地帯に何軒か家を建ててきたが、そのつど、設計面でも工事費面でも不自由に感じていたことが、積雪荷重による屋根の架構の大きさである。 | 積雪、家、積雪荷重、屋根、架構 | |||||||
建築の描写・説明 | 色彩 | 白とグレー、鮮やかな色彩 | 「白とグレーは基本の構造に使用した既成のシステムに与えた色。それ以外の既存のものではどうにもならず、オリジナルでつくった部分には赤、黄、緑、青と色付けして意味を持たせた」 | 構造、システム、オリジナル、色付け | 構造設計の手順の説明 | |||||||
自然との関係 | 自然を満喫 | 「ダブル・ルーフの家」の目的だが、まず何よりも自然を満喫することにある | 自然、満喫 | 構造計画 | 応力的にもつ屋根を使う | 積雪時にたわみが1/300または2cm以上となっても、屋根が天井と縁が切れていればよいのではないか。 | たわみ、屋根、天井 | |||||
仕事や街中の雑踏が一瞬にして吹っ飛ぶ、都市では味わえない環境を楽しめる建築というわけだ。 | 都市、環境、建築 | 二つの屋根架構 | つまり応力的にもつ最小限のサイズの屋根が全体を覆い、それとは別な天井の架構が独立してあれば、そこにはL・Lがほとんどない薄い構造となる。 | 屋根、天井、架構、薄い、構造 | ||||||||
外に向かう | そのせいか、外に向かって開放的でありたいと願う住宅は呼吸をしている感じがする。 | 外に向かって、開放的、住宅、呼吸 | 屋根 | 日光を遮る、冷却を防ぐ | しかもこのダブル・ルーフには、積雪時には直接居室を冷却することながなく、真夏にも直射日光を遮る効果がある。 | ダブル・ルーフ、居室、冷却、直射日光 | ||||||
開閉のコントロール | 設備に頼らない天候への対応 | 山の天気は変わりやすいので、解放と閉鎖のコントロールを考えなくてはならない | 解放、閉鎖、コントロール | 施工のプロセス | 構法 | 上の屋根架構 | 上の屋根は、鉄製折板を使い5mのスパンをつなぎ梁なしで飛ばした。 | 上の屋根、折板、スパン、つなぎ梁 | ||||
建築家の思考 -設計コンセプト |
コンセプト | 外気を取りいれる | 自然界のいろんな変化を、設備だけに頼らず外気を取り入れ、感じながら対応したい | 自然界、設備、外気 | 全体の架構は少量で通常の鉄骨工事とすると非常に割高になるので、重機なしに手軽に組み立てられるように、関西の仮設工事で使われる鋼管バタ角(60×60mm)を折板の受け梁にし、柱をダブルで使用した。 | 架構、工事、鋼管バタ角、折板、受け梁、柱 | ||||||
建築の描写・説明 | 屋根 | 大屋根 | まず全体にかかる大屋根が一つある。 | 大屋根 | 下の屋根の架構 | 下の架構はすべて木造で、大梁はバタ角梁と同じように幅60mmとしてダブルの柱で挟んでボルト留めとした。 | 架構、木造、大梁、バタ角梁、柱 | |||||
積雪のたわみ | しかしここは積雪地帯なので、これがたわむ幅を考える必要があった。 | たわみ、LDK専用の屋根 | 建築の描写・説明 | 空間構成 | LDKと寝室がテラスでつながる | LDKと寝室・バスルームは大屋根の下の外部テラスで結ばれている。 | LDK、寝室、バスルーム、大屋根、外部、テラス | |||||
LDK専用の屋根 | そこで、このたわみの幅を見込んでLDK専用の屋根をもう一つつくった。 | 大屋根の傾斜、 | テラス、半階下げる | 寝室・バスルーム部分は自然の地形の下がりに合わせてLDKよりは半階分下げ、その屋上は湖を望むテラスとした。 | 寝室、バスルーム、自然、地形、屋上、テラス | |||||||
そうすることで大屋根の傾斜を心配する必要もなく、LDKを寒さが直撃することもない。 | 設備、防寒、外部テラス、開放的な設計 | デザイン | 見えない構造の表現 | 従来の構造をデザインの中心に置くひとつの建築的流れがあるが、それを「見える構造の表現」とするならば、このプロジェクトの方向は「見えない構造表現」といえるのではないだろうか。 | 構造、デザイン、見える、表現、見えない | |||||||
外部テラス | 都市型の便利さを捨てる | という設備からの防寒があれば、バスルームへは大屋根の下、外部テラスをあえて通る開放的な設計としている。 | 外気、外部、空間 | |||||||||
動線計画 | ここでは都市型の便利さを捨てて自然とともに暮らすよう、わざわざ外気に接する外部空間を通らざるをえない状況をつくっているのだ。 | 半屋外、空間、住宅、陽だまり | ||||||||||
半屋外空間 | 半屋外空間 | 室内には、内と外の中間に位置するスペースがあちこちに用意されている。 | 室内、内と外、スペース | |||||||||
空間の記述 | 曖昧な空間が移り変わる | 単純に内外の中間だけではなく、グラデーションになってその曖昧な空間は時節と共にうつろいでいくのだ。 | グラデーション、曖昧な空間、うつろいでいく | |||||||||
建築の評価 | 日本の住宅との関連 | 縁側的感覚 | まるで一昔前の日本の住宅にあった、縁側的感覚 | 一昔前、日本、住宅、縁側的感覚 | ||||||||
住まい手についての記述 | 過ごし方 | 一日ぼんやり過ごす | 繊細で濃やかな空気が甦ってきたようだ。 | 空気 | ||||||||
光や風と共に一日ぼんやり過ごす | 光、風 | |||||||||||
自然に半分溶け込んでいるこの住宅だからこそできる、時間の過ごし方であろう。 | 自然、住宅 |