非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
表示 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | 表示 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | |||||
形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「カーテンウォールの家」坂茂 編集企画『外気の逸楽』 CASA Brutus 秋冬/1996 |
建築の評価 | 建築の印象 | 比喩: クリストの「ヴァレーカーテン」 | この家をみたときに、まず思いついたのはクリストの「ヴァレー・カーテン」や「建物を梱包した一連の作品」だった。 | クリスト、「ヴァレー・カーテン」、「建物を梱包した一連の作品」 | 「カーテンウォールの家」 坂茂 住宅特集 10/1995 |
施主についての記述 | 施主のライフスタイル | 「家」、ライフスタイル | |||
風をはらむ造形の魅力 | 風をはらんで谷を塞いだ布の造形や、ある日突然梱包されてしまった建物のその非日常的な光景は、われわれの理解を超えてそこに現存することの強さがあった。 | 布、建物、風、造形、非日常 | 日本の下町 | |||||||||
背景情報・予備知識 | カーテンと建築家 | カーテンを見せない | 確かに、周囲に何もなければ視線を遮る必要はないかもしれないが、どうやら建築家は自分の作品を見せるにあたってはカーテンをあまり気に入っていないようだ。 | 視線、遮る、建築家、カーテン | 建築家の思考 −住宅設計論 |
都市住宅に対する価値観 | 自己完結型都市住宅の批判 | 外周に閉鎖的な壁を回しそれに囲われたコートヤードに開放的な空間をつくる、コンテクストを否定した自己完結型都市住宅ではなく、 | 閉鎖的、壁、コートヤード、開放的、空間、コンテクスト、都市住宅 | |||
建築の描写・説明 | 設計コンセプト | カーテンを外側に持ってきた建築 | そのカーテンを、あえて建物の一番外側にもってきたこの建築に拍手を送りたい。 | カーテン、建物、外側、建築 | 外部に開く都市型住宅 | 外部にできる限り開放し、必要な場所にその場にあったトランスルーセント(半透明)な薄い皮膜をまとい、季節・時間によって可変させる都市型住宅、そんな試みをしている。 | 外部、開放、トランスルーセント、皮膜、可変、都市住宅 | |||||
素材 | やわらかい、風、光を受ける、造形的な魅力 | そしてやわらかく、風に揺れ、光を内部へ導く、この素材は、造形的にも大変魅力的だ。 | 造形的、素材、風、光 | 建築の描写・説明 | 皮膜としてのカーテン | 季節・時間によって変化する | この施主の潜在的ライフスタイルを引き出しさらに拡張するための薄い皮膜(カーテンウォール)として今回はキャノピー用のテント地のカーテンを使い、建物外周を包み込んだ。 | 施主、ライフスタイル、拡張、皮膜、カーテン、 | ||||
現代社会の認識・批判 | カーテンウォール | 高層建築のカーテンウォール | 「カーテンウォールの家」と名づけられたこの建築は、ある意味では透明ガラスで完全密封された高層建築で用いるカーテンウォールを揶揄したものだ。 | カーテンウォール、建築、透明ガラス、高層建築 | 現代社会の認識・批判 | ガラスのカーテンウォールへの批判 | ミースのファンズワース邸 | |||||
「近年ガラスのカーテンウォールは、複層ガラスを使ったり、二重になったガラスの間にブラインドを入れたり、室内環境コントロールの名のもとにどんどん重装備化されている」という。 | ガラス、カーテンウォール、複層ガラス、空調、室内、環境 | 重装備化する近年のカーテンウォール | ||||||||||
建築の描写・説明 | テント布のカーテンウォール | それに対して、キャノピー用のテント地を使った布のカーテンウォールは、表情がやさしく、まるで外套を纏っているようだ。 | テント地、布、カーテンウォール | 西洋的、メーソンリー的重い外壁 | まさに透明なガラスのカーテンウォールは、西洋的でメーソンリーな重い外壁に近づいているように思う。 | ガラス、カーテンウォール、西洋的、外壁 | ||||||
設計条件 | 施主の家族 | 家族構成 | 建築の描写・説明 | カーテン | 布のカーテン | この布のカーテンは、実に日本的なカーテンウォールといえる。 | 布、カーテン、日本的、カーテンウォール | |||||
建築の描写・説明 | 構成 | 1階ピロティとスタジオ、2階LDKとテラス、3階が寝室 | 1階のピロティーがスタジオ、2階がLDKとテラス、3階が寝室になっている。 | ピロティー、LDK、テラス、寝室、 | 環境のコントロール | 開閉の自由、断熱性 | 視線を遮ったり、遮光したり、また冬季には内側のガラス引き戸を閉めてカーテンを完全に閉める(カーテンはデッキに固定可能)と、そこは断熱スペースとなる。 | 視線、遮光、ガラス引き戸、カーテン、デッキ、断熱、スペース | ||||
空間構成 | 開け放すと連続した空間になる | 内側にガラス引き戸があるが、開け放すと2階3階がひとつの連続した空間になる。 | ガラス引き戸、連続、空間 | 日本の可変性のある建具 | 日本の伝統的な家では、障子、襖、雨戸、簾など、ひとつひとつは非常に薄く可変性のある皮膜を、着重ねたり脱ぐことにより時間や季節の移り変わりに合わせていく。 | 日本、伝統的、家、障子、襖、雨戸、簾、可変性、皮膜、 | ||||||
日本家屋との共通性 | 日本家屋に共通する建具 | 内側にガラス引き戸があるが、開け放すと2階3階がひとつの連続した空間になる。 | 住宅、障子、襖、雨戸、日本、家屋 | 伝統的な開放性と室内環境コントロール | つまりそうした日本の伝統的な開放性と室内環境コントロールを、このカーテンウォールで再現している。 | 日本、伝統的、開放性、室内環境、コントロール、カーテンウォール | ||||||
伝統的な開放感 | 道行く人に気軽に声をかけられるのも、この伝統的な開放感があるからだ。 | 伝統的、開放感 | 施主についての記述 | 施主の生活 | 下町の生活 | この施主が今まで続けてきた、よき下町的で大らかな生活は継承されるであろう。 | 施主、下町的、生活 |