非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
表示 | 構成 | 原文より抽出した部分 | キーワード | 表示 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | |||||
形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「森の家」 杉千春+高橋真奈美 プラネットワークス 編集企画/『木の力 明快な木構造の家』 confort #37 08/1999 |
設計条件 | 周辺環境 | 八ヶ岳の麓 | 「森の家」 杉千春+高橋真奈美 プラネットワークス 住宅特集 06/1999 |
施主についての記述 | 新築の背景 | 八ヶ岳の麓に住む | |||||
建築の評価 | 外観 | 箱の形の外観 | 一見なんの変哲もないように見える箱の形の住宅には、実はたくさんのアイデアがつまっているのだ。 | 箱、住宅、形 | 都会の生活基盤の危うさ | |||||||
設計の主旨 | 使い勝手の追求とは対極にある | 誤解を恐れずに言うなら、暮らしやすさとか、使い勝手の良さとか、そういうものを追求した住まいとは対極にある家である。 | 使い勝手、暮らしやすた、住まい、家 | 建築の描写・説明 | 敷地 | 南斜面の敷地 | 敷地は、南北に約20m東西約40mの土地で、八ヶ岳が釜無川に向かうなだらかな南斜面にある。 | なだらかな南斜面 | ||||
トンネル状の建物を木造で | 設計条件 | 周辺環境 | 森、田園風景 | |||||||||
施主と建築家の共同 | 新しいシステムに挑戦する建築家と、それを理解してくれる施主が共同で一つの住宅を建てる | システム、建築家、施主、住宅 | 八ヶ岳と四季 | |||||||||
建築の描写・説明 | 構造 | 角断面のトンネル状のもの | 植生 | |||||||||
空間のイメージ | ベーシックな箱、大らかに領域を示すイメージ | 「ベーシックな箱にしたい。それも空間を切り取って囲い込むような物ではなくて、大らかに領域をサインするようなイメージ」 | 箱、空間、領域、サイン、イメージ | 施主についての記述 | 施主の要望 | 自然が共にある生活 | ここでの生活は、常に自然と共にある。 | 生活、自然 | ||||
構造 | 構造の素材(エンジニアリングウッド) | 寒冷地対策、仕事場、屋内の車庫 | それを前提に求められた住宅の機能は、寒冷地対策と仕事場、屋内の車庫である。 | 住宅、機能、寒冷地対策、車庫 | ||||||||
部材の接合 | 耐久性 | そして、建築としての耐久性に優れていることが要求された。 | 耐久性、建築 | |||||||||
構成 | 自由な壁面 | 壁に耐力を持たせずに済むということは、外界と内部を隔てるものが限りなく自由になるということだ。 | 壁、耐力、外界、内部、隔てる、自由 | 施主の生活 | 制限されない暮らし | |||||||
骨と皮膜の構成 | 分離された骨(柱梁)と皮膜(壁)によって構成するというのも重要なテーマの一つである。 | 骨(柱梁)、皮膜(壁)、構成 | 建築の描写・説明 | 空間イメージ | 単純なトンネル状の空間 | 最適な空間としてイメージされたのは、こうした必要条件も未確定要素もすべてそっくり覆ってしまう単純なトンネル状の空間だった。 | 空間、イメージ、覆う、単純なトンネル状の空間 | |||||
壁はどのような材料でもよい | 「皮膜は外の気候的条件をカバーするためだけのもの。カーテンウォール状に壁がつけばいいという考えだったので、それがガラスであろうとルーバーであろうと、また将来どう変わっていこうと構わないわけです。骨組みがしっかりしていればそれでいい」 | 気候、カーテンウォール、壁、ガラス、ルーバー、骨組み | 構造 | 連続するラーメンフレーム | 集成材による間口5.55m×高さ5.6mのラーメン・フレームを、桁行1.97mピッチで連続させ、全長約20mのトンネル状の架構を設定する。 | 集成材、間口、ラーメン・フレーム、桁、架構、トンネル状 | ||||||
将来への変化にも対応 | まわりが変化していっても骨組みだけがずーっと残っていくというイメージだ。 | 骨組み | 部材の接合 | 基本部材は89mm×302mmのパララムを挟み込んで剛接合する。 | 部材、パララム、剛接合 | |||||||
施主についての記述 | 施主の感想 | 日本家屋との類似 | このイメージ先行の超現代的な住宅を果たして小林さんはどう思っているかというと、「空間が自由につながるようになっているところは昔の日本家屋と同じ。土間の真ん中に板の間があって、縁側のようでもあるし」と淡々と語る。 | 住宅、空間、自由、つながる、日本家屋、土間、板の間、縁側 | 剛性の確保 | 桁行方向は屋根面の母屋で緊結し、全体の剛性は端部スパンに設けたスチールパイプのブレースによっている。 | 屋根、母屋、スパン、ブレース | |||||
生活を楽しむ | 内部空間構成 | 吹抜け、二層の内部構成 | 内部の構成は西側3スパンのみ2層とし、あとの7スパンを吹抜けの空間としている。 | 構成、内部、スパン、吹き抜け、空間 | ||||||||
建築の評価 | 空間の記述 | 陽光の美しさ、視界の美しさ | 東の大開口部から注ぐ朝の陽光の美しさ、ガランとした空間に流れる空気、いろんな場所から違った角度で開ける視界のおもしろさ。 | 大開口部、空間、空気、視界 | 2層部分 | 車庫、仕事場 | ||||||
住まいとしてみることと建築としてみること | 住まいとしてみると施主のオリジナル | 住まいとしてみると小林さんのためのオリジナルなんだけど、それを構成する方法は規格化されていて非常にシステマティックである | 住まい、オリジナル、構成、規格化、システマティック | 吹き抜け部分 | 暗室、厨房、(個室)、板の間 | 2層部分は車庫と仕事場、吹抜け部分には、暗室と厨房を組み込んだ個室と囲炉裏のある板の間を中央に配置した。 | 車庫、仕事場、暗室、厨房、個室、囲炉裏、板の間、配置 | |||||
規格化されてシステマティックな方法をとる | バス、サニタリー | トンネルからはみ出す配置 | バス、サニタリーはRCの箱に納め、トンネル状の空間から南側にはみ出すかたちで配置している。 | バス、サニタリー、RC、箱、空間、トンネル | ||||||||
外壁 | 桁行方向の外壁仕上げ | 連続するラーメンのフレームに対して、桁行方向の外壁は基本的に、柱ごとにある亜鉛メッキのT形鋼に木製のパネルを取りつけた。 | フレーム、桁、外壁、柱、T形鋼 | |||||||||
内部と外部の連続 | 内部と外部の融合、開口部 | そしてこの空間が内部であると同時に外部空間の延長とするために南側の下部と北側の一部を大きく開放できるようにしている。 | 空間、内部、外部空間 | |||||||||
折戸による内部と外部の連続 | 妻側はfixガラス+スチール折戸の開口部で、すべて折りたたむことによって内部と外部がスムーズに連続する。 | 妻側、fixガラス、スチール折戸、開口部、内部、外部、連続 | ||||||||||
建築家の思考 -設計コンセプト |
建築のイメージ | 架構と機能 | トンネル状の架構とそこに配された機能を詰め込んだ箱。単純に構成された空間は、自然の変化を受けて、それ自体もまたさまざまな表情を見せる。 | トンネル状、架構、機能、箱 | ||||||||
建築家の意図 | 自然の変化を受けて変化する | 単純、空間、自然、変化 |