非建築専門雑誌の記述 | 非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||||||||
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形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||||||
「S」 青木淳 編集企画 『気持ちのいい家』 モダンリビング #114 9・10/1997 |
施主についての記述 | 施主の要望 | 施主も参加する家づくり | 「設計者にすべてをゆだねるのではなく、施主も参加できる共同作業として家づくりを考えていた」Sさん。 | 設計者、施主、家づくり | 「S」 青木淳 AXIS vol. 69 記事タイトル 『21世紀居住図鑑』 |
背景情報・予備知識 | 「ゴージャス」という 形容をされた住宅 |
あまり品がよくない空間の想像 | ある住宅の空間をゴージャスと評したとすると、設計者はたぶんうれしそうな顔をしないだろう。 | 住宅、空間、ゴージャス | 「S」 青木淳 『窓としての住宅−動線体の開き方』 住宅特集 08/1996 |
設計条件 | 周辺環境 | 海、木立、高速道路 | ||||
設計条件 | 周辺環境 | 別荘地、海、松林の自然 | 日本における豪勢な住宅 | 数寄屋=豪華な住宅の図式 | 素材や部材の選定と加工、プロポーションの精度の確保などに徹底して技術と金が注ぎ込まれるが、空間全体としては、贅沢であることがあからさまに表現されることは忌み嫌われる。 | 素材、部材、プロポーション、空間、贅沢、表現 | 建築家の思考 -設計コンセプト |
高速道路や海を利用するバランス | 高速道路と海のバランス | ||||||||||
高速道路 | 日本の住宅と「ゴージャス」な空間の遠さ | 本来あるべき日常の住まいとゴージャスな空間 | わが国にあっては、本来は幸福な一体となるべき日常の住まいとゴージャスな空間との折り合いが悪い自体が生じている。 | 幸福、住まい | 景観の見え方 | 高速道路や海の見え方は、高さと「引き」で劇的に変化する。 | 高速道路、高さ、「引き」 | ||||||||||||
設計条件 | いかに海の景色を生かすか | 家づくりでは、いかに海の景色を住まいに生かすことができるかが、ポイントになりました。 | 家、海 | 設計条件 | 周辺環境 | 海、松林、高速道路 | いろいろな場所 | 敷地境界線の内側を縦横無尽に使って、それらとの関係でいろいろな場所をつくろうとした。 | 敷地境界線 | ||||||||||
建築の描写・説明 | 3階、海 | 寝室と子供室、バスルーム | 海側の3階に寝室と子供室、それにバスルームが配置され、椅子に座ったときには、高速道路への視線が遮られ、大海原だけが見えるような高さを確保しています。 | 海、寝室、子供室、バスルーム、高速道路、視線 | 施主の要望 | 海と太陽と緑 | 建築の描写・説明 | 1階と景色 | 海は見えない、半地下的雰囲気 | 1階は高速道路より人の高さほど低い。海が見えないので、土と接する半地下的な雰囲気の環境にした。 | 1階、高速道路、海、半地下、環境 | ||||||||
2階と景色 | 屋外空間 | しかし2階(1階屋上)は高速道路と同じ高さになることから、あえて居室をつくらず屋外空間としています。 | 居室、屋外空間 | 設計の課題 | 正負の条件のクリアー、施主の住まいに対する快さの追求 | 2階と景色 | 高さ | 目の前をちょうど車が通り過ぎる高さ | 高さ | ||||||||||
パブリックスペース(リビング・ダイニング・キッチン) | 庭と接する1階に配置 | リビングとダイニング、それにキッチンといったパブリックスペースは、松林や芝と接することのできる1階に。 | リビング、ダイニング、キッチン、パブリックスペース | 建築の描写・説明 | 空間構成 | 4層の空間 | 互いにまったく性質をことにする空間が4層、縦に積み重ねられている。 | 空間 | 海、高速道路が近い | 「引き」を取れば海だけの環境になり、前に詰めれば高速道路の中にいるようである。 | 「引き」、海、高速道路、 | ||||||||
シンプルな間仕切り | このスペースは来客の多さも想定して、シンプルに間仕切られました。 | スペース、シンプル、間仕切り | 第1層 | 公的空間 | 第一層は南北に長いブロック。玄関、居間、食堂を中心とする公的空間である。 | 玄関、居間、食堂、公的空間 | 屋外空間 | 2階は、騒音が大きいので屋外空間にした。 | 2階、屋外、空間 | ||||||||||
ゆったりとした空間、庭との一体感 | 庭と一体感が得られる、実にゆったりとした雰囲気が魅力の空間です。 | 庭、一体感、ゆったりとした、空間 | 庭に開く | 東のアプローチの道路側に対しては、西の庭側に対しては完全に開かれていて、視線は常に庭に向かう。 | アプローチ、庭、道路、視線 | 3階と景色 | 高速道路は気にならない | 3階までくると、視覚的には高速道路が気にならなくなる。 | 3階、視覚的、高速道路 | ||||||||||
施主についての記述 | 生活風景 | 飛び回る子供 | 半地下に沈み込む、静かな表情 | 庭と一体化した居住空間は半ば地面下に沈み込んだようなかたちで、陰影に飛んだ静かな表情を持つ。 | 庭、一体化、居住空間 | 座ると海が見える | 座れば海が見える。 | 海 | |||||||||||
空間記述 | 大らかな住まい | 豊かな自然に開放的でありながら、同時に住み手を包み込む、大らかな住まい | 自然、開放的、住み手、包み込む、大らか、住まい | 緑が制圧するエリア | 海は見えず、芝生、植栽、黒松といった緑が制圧しているエリアである。 | 緑 | 3階は室内空間 | ここは室内空間。 | 室内、空間 | ||||||||||
第3層 | 宙に浮かぶ | 第三層はぽっかりと宙に浮かんだ東西に長いブロック。 | 浮かんだ、ブロック | 4階と景色 | 高速道路を見下ろす | 4階の屋上階は高速道路を足元に見下ろす。 | 4階、屋上、高速道路、 | ||||||||||||
私的空間 | 主寝室、子供室、浴室が並ぶ私的空間で、客人は足を踏み入れない。 | 主寝室、子供室、浴室、私的空間 | 屋上階 | ここは屋外空間。 | 屋外、空間 | ||||||||||||||
海に向かう視線 | 南側だけが開かれていて、視線は常に海に向かう。 | 視線、 | 空間構成 | 一続きの空間 | これらの場所を一続きの空間にしようと思った。 | 一続き、空間、場所 | |||||||||||||
第2層 | 屋外空間 | 二つのブロックに挟まれた屋外空間が第2ブロック。 | 屋外空間 | 1階と3階をつなぐ | お互いがお互いの隙間に挟まったような噛み合った関係にある。 | 隙間 | |||||||||||||
庭、海、建物を見る | 歩き回り、視点の位置をずらすと、庭と海と建物の見え方が激しく変化する。 | 庭、建物 | 1階と3階をつなぎながら一方で2階と4階をつながなければならない。 | 1階、3階、2階、4階、つなぐ | |||||||||||||||
回遊性 | 回遊性の不思議な場所だ。 | 回遊性 | 螺旋階段 | それをひとつの螺旋階段で可能にした。 | 螺旋階段 | ||||||||||||||
第4層 | 屋上テラス | 第4層の屋上テラスは、逆に定点観測の場所である。 | 屋上テラス | ||||||||||||||||
全方位を見る | 全方位に展開する自然の地形と人工の構築物、その双方のスーパースケールを観察し、体感することができる。 | 自然、地形、人工、構築物 | |||||||||||||||||
建築の評価 | 建築の評価 | ゴージャスな住空間 | 日本というローカリティの枠組みを超えたところで、真にゴージャスな住空間がここに成立しているように思われる。 | 日本、ゴージャス、住空間 | |||||||||||||||
将来への展望 | 設計者の展望 | 青木の可能性 | こうした先導者としての青木の進路の先が大きく開け、個人住宅の設計の閉塞状況に風穴が穿たれることを期待しよう。 |