非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
表示 | 構成 | キーワード | キーワード | 表示 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | |||||
形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「梅林の家」 有馬裕之 +urban fourth 編集企画/『気持ちのいい家 18軒−混構造1』 モダンリビング #114 9・10/1997 |
設計条件 | 周辺環境 | 太宰府の住宅 | 「梅林の住宅」 有馬裕之+urban fourth 『箱でつくる多様な シークエンス』 住宅特集 09/1995 |
設計条件 | 施主の家族 | 家族構成 | |||||
静かな環境 | 敷地周辺 | 静かな住宅地 | ||||||||||
敷地 | 傾斜地 | 適度なヒューマンスケール | ||||||||||
建築の描写・説明 | 構成 | 2つに分かれた建物 | 傾斜を生かし、建物は二つに分かれて建っています。 | 傾斜、建物 | 設計者の思考 -設計コンセプト |
設計のコンセプト | 連続する箱 | 具体的な設計をはじめる前から、着想としていくつかの箱が連続するものを考えていた。 | 箱、連続 | |||
下の建物 | 柱のない大空間 | 下方の建物1階の「ギャラリー1」は柱のない大空間。 | 柱、大空間 | 空間構成 | 生活機能とそれ以外の箱 | |||||||
3つの箱 | 一つの大きな部屋のなかに三つの箱があり、生活に必要な機能がその中にミニマルに収められています。 | 部屋、箱、生活、必要な機能、ミニマル | 箱を使ったシークエンスの組み立てで新しい空間を実現する | その空間構成は建築をつくるというよりも、箱という道具を使い、限定された敷地内にさまざまなシークエンスを組み立てていくことで新しい空間を実現するという考えに拠っている。 | 空間構成、建築、箱という道具、敷地、シークエンス、新しい、空間 | |||||||
開口部 | 東側に大きな開口、眺望 | 東側は水平方向の大きな開口となっており、太宰府の山を見渡せます。 | 水平方向、開口 | 設計者の思考 −住宅設計論 |
設計者の住宅に対する概念 | 多面性を持つブラックボックス | さらに空間構成を決定するにあたって基本となったのは、「住宅」という概念を、個人が住むというだけの単純な私性の連続する一面的なものとしてとらえるのではなく、われわれの生活とそれを取り巻くさまざまなものを等価値に制御しつつ受け入れあるいは放出するための箱=集積空間としてとらえることだった。 | 空間構成、「住宅」、概念、連続する、一面的、生活、箱=集積空間 | ||||
上の建物 | 垂直方向だけの開口 | 四方が白い壁に囲まれ、垂直方向だけが開いています。 | 壁、囲まれ、垂直方向 | 住む人の私性が守られつつもひとつの要素となり、それ以外の要素もこの箱(ブラックボックス)内に経路=装置を通して集積し共存し呼吸し合うことになれば、さらにこの「住宅」は完成に接近する。 | 箱(ブラックボックス)、経路=装置 | |||||||
設計プロセス | 設計の経過 | 景色の取り入れ方の工夫 | 敷地は、もともと竹林でした。 | 設計プロセス | ヴォリューム | 部屋の集合という決め方はしていない | 箱のヴォリュームの決定は、内側の部屋の集合という概念からの影響は少ない。 | ヴォリューム、部屋の集合 | ||||
建築の評価 | 機能以外の自然を楽しめる場が多くある | 機能以外の場が多い | この住まいには生活に必要な機能以外の場、自然の風、空、光を毎日の生活の中で楽しめる場が数多くつくられています。 | 住まい、機能、風、空、光 | 二つの直方体をもうひとつがつなぐ | 二つの直方体が敷地を南北に分断し、それらをもうひとつの直方体がつないでいるが、それは人が空間内を遊歩すること、その視線、その対象となる光・風、敷地内の庭や遠方の風景などの要素によって大きく影響を受けて決定されている。 | 直方体、分断、つなぐ | |||||
建築家の思考 -設計コンセプト |
使いやすさのみの追求とは違う住宅 | 「住宅の内側だけを考えた従来の間取りの設計では、空間を貧相に寂しくしてしまいます」。この住宅は部屋の用途や機能、使いやすさのみを追求した、いわゆる住宅らしい住宅ではありません。 | 住宅、間取り、設計、空間、貧相、寂しく、部屋、機能、使いやすさ、用途 | 人の動き、視線、風景、光・風によって決定 | 空間、遊歩する、視線、光、風、庭、風景 | |||||||
建築の評価 | 新しい空間体験 | 空間と人の関係 | 空間と人はお互いにこびることなく独立していて、住み手は日々の生活の中で新しい空間体験をしていく。 | 空間、人、空間体験、住み手、生活 | 建築家の思考 -設計コンセプト |
建築の主旨 | 自由に歩き回るための空間をつくりたい | プログラム化された空間序列という考えから離れ、単純にSさん一家や仲間たちがそれぞれ自由に歩き回りさまざまのものと無意識にふらふらと接触するための「背景の空間」となるものをつくりたかった。 | プログラム化、空間序列、「背景の空間」 | |||
建築の描写・説明 | 通路1 | 上方向の開口による、自然の光が生活を凌駕する | 特に通路1(光の通路)は、上方向に制限された開口部のみによって空が断片的にとらえられ、Sさんの生活という即物的なものと自然の光とが、ここでは等価値となっている。 | 通路、開口部、生活、光、即物的 | ||||||||
通路2 | 外部に存在 | 通路2は光の通路に平行して外部に存在する。 | ||||||||||
庭に面する | 自然を生活に取り込む意味で、直方体の空間は位置によって分断された外部空間が庭として面している。 | 自然、空間、直方体 | ||||||||||
設計者の思考 −住宅設計論 |
<開いた系>の住宅 | 社会に対して開いていく | 私性を十分に内包しつつ、「住宅」をさまざまな「社会」に対して<閉じた系>から<開いた系>に変化させていくことを意識的に考えている。 | 「住宅」、「社会」、<開いた系>、<閉じた系> | ||||||||
具体と抽象の住宅 | 物理的なもの抽象的なものとの混合がおもしろい | 私の興味は、それらの<系>を通して、「住宅」を物理的な<具体>のものと、違う次元の<抽象>のものとの双方にとらえ直すことであり、それらの混合が発生させる偶発的な状況にこそ、おもしろさがあると思っている。 | 「住宅」、<具体>のもの、<抽象>のもの |