非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
表示 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | 表示 | 構成 | キーフレーズ | キーワード | |||||
形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「ONE BOX家」 貴司雅樹 編集企画 「あこがれの一戸建てに住む」 モダンリビング#117 3・4/1998 |
建築の描写・説明 | 敷地、周辺環境 | 周辺環境、敷地 | 住宅密集地に建つ職住一体の都市型住宅で、敷地面積約20坪の狭小敷地 | 住宅密集地、職住一体、都市型住宅、敷地面積、狭小敷地 | 「ONE BOX家 1」 貴志雅樹環境企画室 住宅特集 09/1997 |
建築家の思考 −住宅設計論 |
部屋のイメージ、箱のイメージ | 安部公房『箱男』の引用 | |||
敷地環境、法規制 | 住宅が隣接し、高さ制限など条件の悪さを克服した快適な住宅です。 | 高さ制限、条件の悪さ | 箱は僕にとって、やっと辿り着いた袋小路どころか、別世界への出口のような気さえする。 | 箱、袋小路、別世界、出口 | ||||||||
施主について の記述 |
施主の事情 | 施主の紹介 | ||||||||||
家を建てることになった事情 | 「ONE BOX家」の説明 | 乗用車とONE BOX CAR | ||||||||||
施主の要望 | 設計者に出会うまで | 奥様の、吹き抜けのある空間や2階をキッチン、リビングダイニングにしたいという希望 | 吹き抜け、空間、キッチン、リビングダイニング | 動く部屋としてのクルマ | 若者達が、このクルマを乗り回しているのを見ると、このクルマがファミリーや大勢の人達を乗せるためにつくられたというよりは、彼ら自身の部屋にクルマがついて動き回っているような気がする。 | クルマ、部屋、動きまわる | ||||||
設計者との出会い | 設計者に出会うまで | あたかもヤドカリのように。 | ヤドカリ | |||||||||
建築の描写・説明 | 空間計画、提案 | 空間の特色、ワンルームの空間、螺旋階段など | 貴志さんが提案した大きな吹き抜けのあるワンルームの空間には、奥様の長年の夢だったらせん階段も取り付けられ、設計上のネックだった高さ制限も、教室を半地下にすることで、各階の天井高を確保しました。 | 吹き抜け、ワンルーム、空間、らせん階段、設計、高さ制限、教室、半地下、天井高 | 部屋という箱への執着について | ヴィトゲンシュタインの住宅の引用 | ||||||
採光計画 | ロフトの開口部、採光計画 | 4面すりガラスのロフトの開口部からは一日中、吹き抜けを通して1階まで光が落ちるように工夫し、明るい室内を実現しました。 | 4面すりガラス、ロフト、開口部、吹き抜け、光、明るい室内 | |||||||||
施主についての記述 | 施主の感想 | 施主の感想 | 完璧な部屋への執着 | |||||||||
依頼の背景 | 施主との出会い | 部屋という箱を完璧につくり上げたいという部屋への執着。 | ||||||||||
設計条件 | 施主の要望 | 素材へのこだわり | 家への希望よりも、ステンレスとかガラスという素材へのこだわりとか、ファッションに対する興味を語られた。 | 家、ステンレス、ガラス、素材 | 箱からの脱出、安部公房とリンク | |||||||
要望の把握 | 家というより部屋 | 家というより自分たちの好きな部屋をつくって欲しい | 家、部屋 | 個人の領域の拡張としての一室空間 | "ONE ROOM"と"ONE BOX CAR"の違い | |||||||
建築の描写・説明 | 空間記述 | 間仕切りを少なく、つながりのある空間 | これがONE BOX家のコンセプトになるのだが、一つの部屋のように内部の間仕切りを極力少なくし、上下につながりのある空間を作りだした。 | コンセプト、部屋、内部、間仕切り、上下、つながり、空間 | 簡潔にいえば"ONE ROOM"は、家族の生活様式の中で間仕切りを極力少なくしていった結果でき上がる住居形式であるのに対して、"ONE BOX"は、あくまでも個人のシェルターであり、個人の部屋という領域を拡大していくことにより生まれた住宅というふうに考えている。 | "ONE ROOM"、家族、生活様式、間仕切り、住居形式、"ONE BOX"、個人、シェルター、個人、部屋、領域、住宅 | ||||||
色彩 | 壁・天井の色 | 壁・天井を白でニュートラルに仕上げたのは、ご夫婦に好きな家具や照明器具を集めて楽しんでもらうためである。」 | 壁、天井、白、ニュートラル、家具、照明器具 | 施主についての記述 | 施主について | 施主の家族構成 | ||||||
施主の要望 | 施主の要望 | vol.1のクライアントは塾の経営者で、1階に塾のスペースを取り、居住部分を2階以上に確保してほしいという要望。 | 1階、2階、居住部分 | |||||||||
vol.2の施主について | ||||||||||||
建築家の思考 −設計コンセプト |
設計計画 | 部屋の延長としての住宅 | 家族の関係や住宅と社会の関係は、いつも設計にとりかかるとき頭を悩ませる問題なのだが、今回に限ってはともかく個人にとってかろうじてリアリティのもち得るもの、自分の身体感覚の延長としてとらえられる住宅をつくることが望まれた。 | 家族、住宅、社会、設計、個人、身体感覚 | ||||||||
つまり個室の延長で住宅をつくるということ。 | 個室、住宅 | |||||||||||
気配を確認しあえる空間 | そして唯一、この部屋に入ることを許されている他者は今のところ配偶者であり、一緒に生活する限りその気配を互いに確認しあえる空間でなければならないと思った。 | 部屋、他者、生活、気配、空間 | ||||||||||
設計条件 | 敷地と周辺環境 | 敷地 | ふたつの住宅は昭和40年代につくられた建売住宅を取り壊した跡地に建つ。 | |||||||||
周辺環境 | 周辺には、いまだに当時の住宅が密集して建ち並んでいる。 | 住宅、密集 | ||||||||||
敷地 | vol.1の敷地は間口6.2m、10.5mの19坪で、南側が4m道路に接する。 | 敷地、間口 | ||||||||||
法令制限 | 用途地域は第一種低層住居専用地域で、階数、高さに制限が加えられている。 | 用途地域、階数、高さ | ||||||||||
建築の描写・説明 | 空間記述 | 空間のヴォリュームの確保 | 狭小敷地のうえに、建築面積、階数を制限されると、空間のヴォリュームを確保することは難しい。 | 狭小敷地、建築面積、階数、空間、ヴォリューム | ||||||||
そこで、塾のスペースを半地下にして、居住部分は1階から屋根裏まで吹抜けにし、高さを確保した。 | 半地下、居住部分、屋根裏、吹抜け | |||||||||||
その吹抜けに面して生活の場を配した。 | 吹抜け、生活 | |||||||||||
階数は4階だが、法的には地下1階地上2階建て(屋根裏部屋を含む)の住宅である。 | ||||||||||||
採光、通風 | 南面からの採光、換気 | 採光は両側、後方の隣地からは期待できないので南面をできる限り開放し、風は隙間風を有効に取り入れるために両敷地サイドにジャロジーを設けた。 | 採光、南面、開放、風、隙間風、ジャロジー | |||||||||
背景情報・予備知識 | ONE BOX 家2の説明 | |||||||||||
建築家の思考 −住宅設計論 |
居住部分の概念 | 都市との接点と居住部分 | ||||||||||
今回のふたつの住宅も1階は都市との接点で、上部に居住部分いう以前の構成は、結果的に踏襲する | 住宅、都市との接点 | |||||||||||
居住部分の概念の変化 | ||||||||||||
個人部屋の拡張 | 家族のための部屋を集めた住宅より、個人のための部屋を拡張した住宅 | 家族のための部屋、個人のための部屋 | ||||||||||
建築家の思考 −将来への展望 |
都市住宅の提案 | 都市住宅の特殊解としての部屋 | これらを都市住宅と呼ぶには、いささか特殊解すぎると思うが、現代社会が個人と社会をつなぐ有効なかたちを失い、個人と社会がダイレクトにつながるという状況を考えてみると、これらはひとつの都市住宅の姿かもしれないと思っている。 | 都市住宅、現代社会、個人と社会、つなぐ |