非建築専門雑誌の記述 | 建築専門雑誌の記述 | |||||||||||
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形式 | 記述対象 | 要約 | 形式 | 記述対象 | 要約 | |||||||
「梅ヶ丘の住宅」 佐藤光彦建築設計事務所 編集企画/『素材の組み合わせ方で変わるわが家の表情』 モダンリビング #127 11・12/1999 |
建築の評価 | 飽きがこない家 | 「飽きがこない家」「梅ヶ丘の住宅」 | 「梅ヶ丘の住宅」 佐藤光彦 住宅特集 06/1998 |
設計条件 | 小さい建築面積 | 小さい建築面積 | |||||
建築の描写・説明 | 建築面積 | 9坪 | 広さは3間×3間の9坪。 | 広さ、9坪 | 施主についての記述 | 住宅にたいする建主の価値観 | 「都市に住むという意志」を持っている | 両方の建て主とも30代前半であるが、もともとかたちばかりの庭や塀などは必要ないという考えをもっており、このような「住宅」を自然に受け入れている。 | 庭、塀、住宅 | |||
決して広いと言える建物ではありません。 | 建物 | これら3つの住宅の建主の持つ感覚には、共通した「都市に住むという意志」とでもいうべきものが感じられる。 | 住宅、建主、都市に住む | |||||||||
施主についての記述 | 施主の要望 | 多目的のスタディルーム | 設計にあたって建主から建築家の佐藤さんに出された要望は、寝室は寝るだけだから狭くていい、その代わりリビング以外に家族全員が多目的に使えるスタディルームが欲しいというものでした。 | 建主、建築家、寝室、リビング、スタディルーム | 「庭付き一戸建て住宅」からの変化 | ハウスメーカーによるCMと住宅展示場によって日本人に植え付けられ、さらに工務店によっても強化され続けてきた「庭付き一戸建て住宅」のイメージは、このような感覚を持つ建主たちによって少しずつ変化して来ているように思える。 | ハウスメーカー、住宅展示場、工務店、「庭付き一戸建て」 | |||||
建築の描写・説明 | 空間構成 | 地下1階をスタディルーム | これにこたえ佐藤さんは、地下1階をスタディルーム、1階を寝室、2階をリビングダイニングという空間構成に。 | 地下1階、スタディルーム | 設計条件 | 周辺環境 | 商店街と住宅街 | 接する西側の道路は商店街の、南側の道路は住宅地の表情を持っている。 | 商店街、住宅地 | |||
1階寝室 | 1階、寝室、 | 敷地 | 駐車場だった敷地 | |||||||||
2階リビングダイニング | 2階、リビングダイニング、空間構成 | 施主の要望 | スタディルーム | 建主からの要望は、寝室は寝るためだけの部屋と割り切って小さくてもよいが、リビングのほかにもうひとつ大きなスペースをつくり、家族全員で使えるスタディルームとしたい、というものだった。 | 寝室、部屋、、リビング、スペース、スタディルーム、 | |||||||
階段室 | 白い円柱 | これらは、真ん中を突き抜ける白い円柱で結ばれます。 | 円柱 | nLDKではない住宅 | つまり食事以外はそれぞれの個室のなかで完結してしまうような生活ではなく、家族全員が3つのスペースを使い分けながら生活するという暮らし方を望んでいたのである。 | 個室、完結、スペース、生活する | ||||||
鋼管杭の中の階段 | この白い円柱、この家のシンボルといっていいぐらい目を引きますが、実はビルの基礎などに用いられる鋼管杭。 | 円柱、家、シンボル、鋼管杭 | 建築の描写・説明 | 空間構成 | 小さい寝室と大きなスペース | 建主自らがnB-LDKという住宅の一般型ではない住宅を望んでいたわけで、これにしたがって極端に小さい寝室と二つの大きなスペースという構成の住宅となっている。 | nB-LDK、住宅、寝室、スペース、構成 | |||||
これが建物のメインの柱となっている一方、らせん階段を内包する壁ともなっています。 | 建物、柱、らせん階段、内包する、壁 | 平面型 | 正方形の平面 | 5460mm×5460mm(3間×3間=9坪)という正方形の平面はほぼ自動的に決定されている。 | ||||||||
素材 | トップライトのエキスパンドメタル | 階段は地下1階から2階までエキスパンドメタルといわれる網状の素材で統一し、トップライトの光を下まで届かせるよう考えられています。 | 階段、地下1階、2階、エキスパンドメタル、素材、トップライト、光 | 空間構成 | 正方形平面を積み上げる | この平面を地下1階地上2階の3層に積み上げ、1階を寝室とし、これを上下で挟むようにして2階をリビング、地下をスタディルームとし、3つのフロアの機能を同時に成立させる位置を選んで螺旋階段を配置した。 | 平面、3層 | |||||
コンクリート打ち放し | 地下のスタディルームは基礎のコンクリートを打ち放しのまま、あえて仕上げはしていません。 | 地下、スタディルーム、コンクリート打ち放し、仕上げ | 1階寝室 | 1階、寝室 | ||||||||
ハイサイドライトの二重構造 | 壁面の上部は3方向をハイサイドライトとしていますが、内側はフロストガラス、外側はポリカーボネートの2重構造。 | 壁面、上部、3方向、ハイサイドライト、フロストガラス、ポリカーボネート、2重構造 | 2階リビング | 2階、リビング | ||||||||
ポリカーボネート | ポリカーボネートは、道路側から転がってくる小石などの衝撃を減らしてくれる実用的な効果も。 | ポリカーボネート | 地下スタディルーム | 地下、スタディルーム、機能、フロア、螺旋階段 | ||||||||
シナ合板 | 寝室はがらりと雰囲気を変えて、床、壁、天井すべてシナ合板に。 | 寝室、雰囲気、床、壁、天井、シナ合板、 | 螺旋階段 | エレベーターのように各フロアを等価に接続できる | 螺旋階段は昇降時の運動方向が常に階段室内に閉じた円運動であるために回りのフロアから切断され、エレベータのように各フロアをより等価に即物的に接続できると考えたからである。 | 螺旋階段、運動、階段室、切断する | ||||||
いちばん落ち着く素材であるということ、家具も同じ仕上げにしたいということで決めました。 | 落ち着く、素材、家具、仕上げ、 | 1階 | 二つに分割されている | 1階は、階段に接し一方の端が玄関となっている通路によって、二つに分割されている。 | 1階、階段 | |||||||
空間記述 | 開口の制限 | 開口も制限してしっとりした空間が意図されています。 | 開口、制限、しっとりした | プライバシーの確保、地下への採光 | 歩行者と寝室の間にレベル差をつける | 寝室と道路の歩行者との間にレベル差をつけプライバシーを確保し、地下室の3方向の壁面上部をハイサイドライトとすることを可能にした。 | 寝室、道路、レベル差、プライバシー、壁面、ハイサイドライト | |||||
建築の評価 | 素材の生かし方 | 部屋の印象を変える | このように構造を生かしつつも各階、各部屋に異なった素材を使い、違った印象としている点に佐藤さんの芸の細かさがあるといえそうです。 | 構造、素材 | 仕上げ | 異なった仕上げの3フロア | 3つのフロアは、それぞれの用途によって異なった天井高、開口部、内部仕上げとした。 | 天井高、開口部、内部、仕上げ | ||||
建築家の思考 -設計コンセプト |
変化のある家 | 小さな家なので、部屋ごとに変化をつける | 「小さい家ということもあり、部屋ごとに性格が異なり、変化が出るようにと意識しました」とは佐藤さんの弁です。 | 家、部屋、変化 | 外壁 | 2面が違った表情 | また、外壁も、面する道路の性格によって異なった表情を与えている。 | 外壁 | ||||
構造 | 螺旋階段の壁 | 構造は、螺旋階段の壁に鋼管杭を利用することによってすべての水平力をこれに負担させ、地下室のハイサイドライト部分の柱はフラットバーとして鉛直荷重のみを地下RC壁に伝えている。 | 構造、螺旋階段、鋼管杭、ハイサイドライト、地下室、柱、 |