4.変数・演算子


コンピュータを学習していく際には、変数という概念がとても重要になります。変数とは、「ある値や式を保管しておく入れ物」というようなイメージを持っておいて下さい。a とb に値を入れておいて、それを合計してc とするようなプログラムを考えてみましょう。

サンプル4−1
#include <stdio.h>

int main()
 {
  int a,b,c;

  a = 10;
  b = 20;
  c = a + b;
  printf("%d\n",c);

 return(0);
 }

まず、5行目のint a,b,c;で、扱う変数a, b, c が整数であることを宣言しています。もし、小数点など扱おうと思えば、float で実数指定を行う必要があります。

変数の型

変数の取る値

変数の型

変数の取る値

int

整数値

char

文字

long int

整数値

short int

整数値

float

実数値

unsigned int

0以上の正の整数

double

実数値

unsigned long int

0以上の正の整数

7〜9行目までで実際の計算をやっています。

10行目のprintf()で、文字列の出力を行っていますが、%dは答えを整数で表すことを指定しています。

変換仕様

意味

%d

整数(10進数)で表す

%f

実数(不動小数点数)で表す

%c

1文字で表す

%s

文字列で表す

%x (%X)

16進数文字で表す xは小文字、Xは大文字

数学が好きな人には不気味な話だと思うのですが、コンピュータの計算を行う際には、次のような操作が可能になります。

サンプル4−1(改1)
#include <stdio.h>

int main()
 {
  int a,b,c;

  a = 10;
  b = 20;
  
a = a + b;
  printf("%d\n",
a);
 return(0);
 }

また、次のような表現をすることも可能です。
サンプル4−1(改2)
#include <stdio.h>

int main()
 {
  int a,b,c;

  a = 10;
  b = 20;
  c = a + b;
  
printf("cの値は %d になります。\n",c);
 return(0);
 }

実数計算を行う際には次のようにします。
サンプル4−2
#include <stdio.h>

int main()
 {
  float a,b,c;

  a = 3.141592;
  b = 2.0;
  c = a * b *b;
  printf("半径 %f の面積は %0.3f になります。\n",b,c);
 return(0);
 }

通常、実数計算を行うときには、%fのように表しますが、小数点以下の桁数を指定するときには、例のように%0.3fとして%とf の間に桁数を記入します。小数点の前が、整数の桁数で、小数点の後が、小数点以下の桁数になります。


課題 次のような記述が行われているとき、次のような出力を行うためには、どのようなprintf()の記述を行えばよいかソースプログラムをメールに添付して提出。期限:次の授業の開始前まで  

記述
 int a;
 float b;
 a=100;
 b=123.45

出力1(aを使う)
100

出力2(aとbを使う)
100 123.45

出力3(答えはa×bです の形を使う)
答えは 12345 です


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